佳景探訪
桜咲く音無親水公園
東京都北区、王子駅の西に位置する音無親水公園は石神井川の旧流路に整備された公園だ。夏には子どもたちの水遊びで賑わう公園だが、春の桜の名所でもある。桜が満開の四月上旬、音無親水公園を訪ねた。



桜咲く音無親水公園

桜咲く音無親水公園

桜咲く音無親水公園

桜咲く音無親水公園
音無親水公園は石神井川の旧流路を親水公園として整備したもので、「日本の都市公園100選」にも選ばれている公園だ。その名が示すように旧河道部に親水設備が設けられており、夏は水遊びを楽しむ子どもたちで賑わう。小さな公園だが、木々が茂って緑濃く、普段は地元の人たちの憩いの場として親しまれている。

その音無親水公園、春の桜の名所としても知られている。小さな公園だから園内の桜は20本ほどと決して多くはないが、大きく枝を張った桜が並び、たいへんに美しい景観を見せてくれる。桜は特に左岸側、すなわち王子神社の建つ側の岸辺に多く並んでいる。河岸部には遊歩道が整備され、四阿なども設けられているが、そこが“桜のトンネル”状態となって見事な景観となる。

公園の中央部には舟串橋という橋が架かっている。1958年(昭和33年)の狩野川台風で流された橋を復元したものだそうだが、なかなか風情のある意匠の橋で、この橋と桜の取り合わせもよい景色だ。もちろん舟串橋上からの景観も素晴らしいものだ。公園西端部近くには都道445号線を通して音無橋が架かっているが、この橋も美しい意匠の橋で、下から見上げる景観が良い風情を醸している。またこの橋の歩道から公園を見下ろすと、河岸部に並ぶ桜の景色を一望でき、これも素敵な景観だ。

駅から近く、桜の名所として知られる飛鳥山公園が近いこともあってか、そしてまた今回訪れたのが桜が満開の土曜日だったため、音無親水公園は花見の人たちでたいへんな賑わいだ。河岸部の遊歩道や舟串橋には散策の人たちが多く行き来し、旧河道部にはシートを広げて花見の宴を楽しむ人たちで混み合っている。のんびりと静かに花見を楽しみたい人にはあまりお勧めできるところではないが、賑わいの中で桜を楽しみたい人なら王子駅近くの花見散歩のコースにぜひ加えておきたい。
参考情報
本欄の内容は音無親水公園関連ページ共通です
音無親水公園は無料で終日開放だが、親水施設区域は夜間は閉鎖される。

交通

音無親水公園はJR王子駅のすぐ西側に位置している。当然ながら訪れるにはJR京浜東北線王子駅が便利だ。東京メトロ南北線王子駅からももちろん近い。音無親水公園の南側の明治通りには都電荒川線が走っており、都電を利用することもできる。都電荒川線を利用する場合はJR王子駅横の王子駅前停留場や飛鳥山公園西側の飛鳥山停留場などが近い。

公園には駐車場は用意されていない。車で来訪する場合は駅周辺に点在する民間駐車場を利用しなくてはならないが、あまり数は多くなく、車での来訪はお勧めしない。

飲食

音無親水公園は小さな公園なので園内にレストランや売店などはない。食事は駅周辺の飲食店を利用するといい。

音無親水公園は平日の昼間などは近隣に勤める人がお弁当を広げる姿も多い。子ども連れであればお弁当持参で訪れてもいいだろう。ただ夏の水遊びシーズンや特に春の花見の頃には大勢の来園者で混み合うので、お弁当を広げる場所を見つけるのに困ってしまいかねないのが難点かもしれない。

周辺

音無親水公園の南側には明治通りを挟んで飛鳥山公園がある。飛鳥山公園は大きな公園で、遊具類も充実し、六月には紫陽花も見事だ。桜の名所としてもよく知られている。併せて訪ねてみるのがお薦めだ。桜の季節であれば石神井川に沿って上流側に歩いてみるといい。河岸に沿って見事な桜並木が楽しめる。建物に興味のある人なら南側に位置する「赤レンガ酒造工場」を訪ねてみてもいい。

JRの線路の西側に沿うように北側へ数百メートル辿れば「名主の滝公園」、本郷通りを南へ1kmほど行けば滝野川公園、さらに旧古河庭園などもある。散策の足を延ばしてみるのも楽しい。
桜咲く音無親水公園

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