幻想音楽夜話
Picks Log
ちょっと気になっている音楽やアーティストについて、あるいは気になった音楽シーンの話題について、「幻想音楽夜話」のトップページの「Picks」欄に短いコメントで気ままに記しています。このページはその「Picks」欄の過去ログです。「Picks」欄の過去ログは年毎にまとめてあります。メニューから表示ページを選択して下さい。最新のものは「幻想音楽夜話」トップページでどうぞ。
スティーヴ・ハーレイを悼む
スティーヴ・ハーレイが3月17日に亡くなった。癌だったそうだ。73歳だった。スティーヴ・ハーレイと言えばコックニー・レベルだ。「悲しみのセバスチャン」を初めて聴いたときはちょっと衝撃的だったな。セカンド・シングルの「ジュディは恋人」やサード・シングルの「ミスター・ソフト」も好きだった。セカンド・アルバムはLPを買って、何度も聴いた。LPの内周の溝にも音が入っていて、最後の楽曲はエンドレスに聞こえる仕掛けがしてあったのを思い出す。あの仕掛けはLPだからこそのギミックだね。今夜はスティーヴを偲んでコックニー・レベルを聴こう。心からご冥福をお祈りします。
March 19, 2024
エリック・カルメンを悼む
エリック・カルメンが亡くなった。亡くなった日時や死因は公表されていないようだが、12日にメディアで発表されたようだ。享年74。エリック・カルメンと言えばラズベリーズだ。ラズベリーズが大好きだった。「ゴー・オール・ザ・ウェイ」も「明日を生きよう」も「レッツ・プリテンド」も「トゥナイト」も「オーヴァーナイト・センセーション」も、他のどの曲も大好きだった。ソロになってからの曲も大好きだった。「オール・バイ・マイセルフ」も「チェンジ・オヴ・ハート」も大好きだった。エリックのちょっと鼻にかかった甘い歌声が大好きだった。ラズベリーズの曲は今もよく聴く。当時のヒット曲を集めたプレイリストで外せない。今夜はエリックを偲んでラズベリーズを聴こう。心からご冥福をお祈りします。
March 13, 2024
「Rick Wakeman Live At The London Palladium 2023」
2月に発売されたリック・ウェイクマンのライヴ盤だ。2023年2月にロンドンのパラディアムシアターでの行われたライヴの音源をCD4枚に完全収録したものそうだ。収録時間は3時間22分。「ヘンリー八世の六人の妻」、「地底探検」、「アーサー王と円卓の騎士たち」からイエスの楽曲まで演奏している。あれからすでに50年ほどが経った。これまでも当時の楽曲を演奏したライヴ音源は数多く公開されているが、今回のものはちょっと違う印象だ。ずいぶんとクオリティが高い。かつての名曲、名作を現在の感性で再構築して再演したとでもいうのか、新たな命が吹き込まれた印象だ。しかしアレンジが大きく変わっているわけではないので、往年のファンも安心して聴ける。「ヘンリー八世の六人の妻」や「地底探検」、「アーサー王と円卓の騎士たち」、「こわれもの」などを熱心に聴いていたファンなら、必聴のライヴ盤だ。リック・ウェイクマンも今年で75歳だが、老いを感じさせない演奏だ。素晴らしい。
March 6, 2024