佳景探訪
彼岸花の咲く浜離宮恩賜庭園
東京都中央区の浜離宮恩賜庭園は江戸時代に将軍家の浜御殿があり、歴代将軍に愛された名園だ。四季を問わず美しい庭園だが、初秋には彼岸花も見られる。彼岸花が見頃の九月下旬、浜離宮恩賜庭園を訪ねた。



彼岸花の咲く浜離宮恩賜庭園

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彼岸花の咲く浜離宮恩賜庭園

彼岸花の咲く浜離宮恩賜庭園

彼岸花の咲く浜離宮恩賜庭園

彼岸花の咲く浜離宮恩賜庭園

彼岸花の咲く浜離宮恩賜庭園
東京都中央区の浜離宮恩賜庭園は、江戸時代には将軍家の「浜御殿」があり、歴代将軍に愛された名園だ。国の特別名勝であり特別史跡。東京を代表する観光名所のひとつとして多くの観光客で賑わっている。美しい庭園は四季を問わず楽しむことができるが、初秋には園内の随所に彼岸花が咲き、季節の風情を漂わせる。

浜離宮恩賜庭園の彼岸花は数は決して多くない。辺り一面を覆い尽くすような“群生”が見られるわけではない。どちらかと言えば、園内を散策しつつ“彼岸花の咲く風景を見つける”感覚だと言っていい。彼岸花は延遼館跡の広場や花木園、梅園などで見つけることができるが、強いて言えば花木園や梅園である程度の数をまとまって見ることができる。

花木園はその名のようにさまざまな花木が植えられて、季節毎に美しい景観を楽しむことのできるところだ。その一角に、少しまとまった数で彼岸花が咲いている。それでもかなり控えめと言ってよく、緑濃い風景の中に鮮やかな朱色を添える姿が風趣に富んでいる。

梅園でも梅の木の間に咲く彼岸花を見つけることができる。こちらはまとまって咲いているわけではなく、数本から十数本程度の彼岸花が梅園のあちらこちらで姿を見せる。この季節、梅園も深い緑に覆われ、その中に咲く彼岸花がひときわ鮮やかだ。

延遼館跡の広場ではもっと少なく、数本、あるいは一本の彼岸花が木々の根方にぽつりと咲いている。その姿が興趣に満ちている。その他にも、あちこちの園路脇で彼岸花が咲いている。「こんなところにも!」と彼岸花の姿に気付くのも楽しい。

彼岸花の他にも、ハギやお花畑のキバナコスモスなど、この季節の花々を楽しむことができる。延遼館跡の広場では、さすがに見頃を過ぎてはいるが百日紅の花も残っている。行く夏を惜しむように咲く姿がなかなか素敵だ。

浜離宮恩賜庭園は決して“彼岸花の名所”というわけではない。しかし、夏の喧噪が過ぎてしっとりとした情趣を漂わせる季節、のんびりと園内を巡って彼岸花やハギの花を楽しむのは心安らぐひとときだ。浜離宮恩賜庭園を訪れたことのない人なら、この季節を選んで“初めての浜離宮恩賜庭園”を楽しむのもお勧めだ。
参考情報
本欄の内容は浜離宮恩賜庭園関連ページ共通です
浜離宮恩賜庭園は入園料が必要だ。ペット連れの入園はできない。その他、開園日、開園時間、注意事項については東京都公園協会サイト(「関連する他のウェブサイト」欄のリンク先)を参照されたい。

交通

浜離宮恩賜庭園はJR新橋駅や東京メトロ銀座線新橋駅、都営地下鉄浅草線新橋駅、ゆりかもめ新橋駅、都営地下鉄大江戸線の汐留駅や築地市場駅などが近い。どの駅からも距離は1km足らず、徒歩で10分ほどで行ける。JR浜松町からは「中の御門橋」の入口へ1kmほど、東京モノレールを利用して来園するなら浜松町でJRに乗り換えるより歩いた方が早い。

浜離宮恩賜庭園には水上バスの発着所もあるから、水上バスで来園するのも楽しい。

車で訪れるなら国道15号線を辿って新橋駅を目指せばいい。浜離宮恩賜庭園には一般来園者用の駐車場は用意されておらず、周辺の民間駐車場を利用しなくてはならない。新橋駅付近から汐留駅付近にかけて民間の駐車場が多数点在しており、規模の大きなものも少なくない。そうした駐車場に車を置き、徒歩で浜離宮恩賜庭園に向かえばいい。

首都高速道路を利用する場合は、東京高速道路(KK線)の新橋出入口や都心環状線の汐留出入口が至近だが、新橋出入口で降りることができるのは西銀座JCT方面から汐留JCT方面へ向かう方向のみ、汐留出入口では都心環状線内回り(浜崎橋JCT方面からの北行き方向)のみとなるので注意が必要だ。都心環状線外回りを利用して訪れる場合は銀座出入口で降りるといい。

飲食

庭園内の「中島の御茶屋」で菓子と抹茶のセットを楽しむことができるが、食事の可能なレストランなどはない。食事は新橋駅方面へ移動して店を探そう。

お弁当の持ち込みも可能とのことなので、お弁当持参での来園もお勧めだ。「内堀広場」や「野外卓広場」ならシートを敷くことも可能のようだ。

周辺

新橋駅の東側には旧新橋停車場鉄道歴史展示室がある。鉄道に興味のある人、日本の近代史に興味のある人なら訪ねておきたい。

「大手門口」から新大橋通りを東へ辿れば1km足らずで築地場外市場、さらに銀座や月島へも充分に歩ける距離だ。さらに少し足を延ばせば日比谷公園、皇居へも遠くはない。

「中の御門口」から南へ1kmほど(「大手門口」からも1.5km足らず)で旧芝離宮恩賜庭園だ。併せて訪ねて庭園巡りを楽しむのもお勧めだ。旧芝離宮恩賜庭園から西へ1kmほどで芝公園、足を延ばしてみるのもいい。
彼岸花の咲く浜離宮恩賜庭園

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