日南海岸案内
このサイト「日南海岸散歩」をご覧頂いている人の中には日南海岸を訪れたことのない人もいるに違いない。日南海岸への旅行を控えて、情報収集のためにこのサイトをご覧頂いている人もいるかもしれない。そんな人のために少しでもこのサイトがお役に立てたら嬉しい。そしてまたこのサイトをご覧になって日南海岸への旅を実行に移された人がいるなら、さらに嬉しい。日南海岸への旅が素敵なものになるように。
日南海岸案内
「日南海岸」とは宮崎県南部の海岸線を総称するもので、その名の浜辺などが実在するわけではない。一般には宮崎市南部の青島付近から串間市都井岬周辺にかけての90kmほどの海岸を「日南海岸」と呼び、さらに鹿児島県志布志市にかけての志布志湾岸の一部を含めて「日南海岸国定公園」に指定されてもいる。日南海岸は青い海と岬と入り江とが織りなす風景の美しさによって風光明媚な観光地としてよく知られ、かつて新婚旅行客でおおいに賑わった時代もあった。沖を黒潮が流れる日南海岸は四季を通じて暖かく、冬にも雪が降ることはまったくと言っていいほど無い。海岸の道路はフェニックスや蘇鉄、ワシントン椰子、ハイビスカスなどの南国の植物に彩られて、特に車やバイクでの旅は爽快な気分が楽しい。
-日南海岸風景
「日南海岸」の「日南」は「日向の南方に位置する」という意味から考案された造語で、宮崎県南部の海岸を観光地として認知させるために、それらを総称する名称として考えられたものという。これも宮崎交通初代社長を務め、後に「宮崎観光の父」と呼ばれた故岩切章太郎氏らによる発案であったという。「日南市」付近の海岸だから「日南海岸」なのかと思われる人も少なくないと思うが、実は逆で、まず「日南海岸」という名称が考案され、それが定着したために、飫肥、吾田、東郷、油津が合併して市制が施行された際に「日南海岸」の「日南」を取って「日南市」と命名されたものだ。そういった経緯は岩切氏の講演内容などをまとめた書籍などに記されているから興味のある人は地元の書店で買い求めて読んでみるとよい。
日南海岸案内
日南海岸には青島堀切峠鵜戸神宮都井岬といった有名な観光地が点在しているが、そのほとんどは海岸沿いに位置し、それらを繋ぐように国道が辿っていて観光の際には車やバイクでの移動が便利だ。自分の車で訪れるのがやはり気ままでよいものだが、遠方からの来訪で自分の車に乗ってくるのがままならないという場合は空港や宮崎駅近くにオフィスを構えるレンタカーを利用するのもよいだろう。国道220号から国道448号へと辿る「日南フェニックスロード」は屈指のドライブコースだ。爽快なドライブが楽しめるだろう。
-日南フェニックスロード
日南海岸案内
宮崎交通のバスを利用するのも楽しい。日南海岸を辿るバス路線は決して多くはなく、時間を気にしなくてはならないのが難点だが、のんびりとバスに揺られての観光も楽しい。日南市内の観光には、日南観光周遊バス「日南めぐり号」を利用するのも便利だ。エリア別の一日乗車券が発売されており、何度でも乗車することができる。飫肥堀川運河港の駅めいつ道の駅なんごうなどの観光名所を巡るルートが設定されている。
日南海岸案内
鉄道の旅の好きな人であればJR日南線を利用するのも楽しめるものだろう。残念ながら日南線は便数もあまり多くはなく、観光名所の中には駅から距離があるものも少なくないのだが、海岸から山間までガタゴトと車体を揺らしながら走るディーゼル車に揺られての旅も、なかなか楽しい。日南線の駅は無人駅が多くなってしまったが、興趣ある駅もあり、駅巡りも楽しい。
-日南線の旅
日南海岸案内
日南海岸には鵜葺屋葺不合命縁の鵜戸神宮や山幸彦として知られる彦火火出見命とその妻である豊玉姫を祀った青島神社などがある。さらに日南線木花駅近くの木花神社には邇邇藝命の妻となる木花之佐久耶毘売が祀られている。また日南市油津の吾平津神社に祀られている吾平津姫は神武天皇が日向に居た頃の妃であるという。そうした日本神話縁の地を訪ねての日南海岸観光も、好きな人には楽しいものに違いない。
-日南海岸と日本神話
現在では日南海岸を辿る国道は整備され、車での移動もそれほど時間はかからない。宿泊地を宮崎市内に選んでも青島鵜戸神宮飫肥あたりへの観光には充分だろう。青島付近に集まるホテルのどれかを選ぶのも良いだろう。宮崎市から都井岬へはさすがに距離があり、車での移動は二時間半から三時間ほどを要する。都井岬へも行こうと思う場合は日南市以南に宿泊地を選ぶ方がよいかもしれない。岬と入り江が交互に続く日南海岸は良港に恵まれ、マグロやカツオの漁が盛んだ。また日南海岸は伊勢海老の産地としても知られている。水揚げされる海産物を味わうのも日南海岸観光の醍醐味のひとつだ。宿泊の際や移動途中などで、そうした海の幸に舌鼓を打つのはお薦めだ。
-日南海岸の宿泊滞在
「日南海岸」の観光地など、各地の詳細については「日南海岸風景」を参照されたい。また「日南海岸」に関連する他のWEBサイトについては「日南海岸風景」の各ページからリンクを施してあるが、宮崎全般の観光を含め、主要なものを以下にも記しておきたい。日南海岸観光の際には参照されたい。

□宮崎県観光情報サイト「旬ナビ」
□宮崎県南観光ポータル「いっちゃがネット」
□宮崎市観光協会
□日南市観光協会
□串間市観光物産協会
□のんびり鉄道みやざき(宮崎県鉄道整備促進期成同盟会)
□宮崎交通
□PHOTO MIYAZAKI 宮崎観光写真
日南海岸の観光は四季を通して楽しめると思うが、やはり夏がもっともよく似合う。きらめく陽光と青い海、椰子の葉を揺らして吹きすぎる潮風、緑の山々から降りてくる蝉時雨、港町の路地で見かける旧盆の風情。日南海岸の夏は南国的雰囲気と日本情緒が同居している。足早に観光地を巡るのも悪くはないが、しばらく腰を落ち着けてゆったりと過ごしてみるのもよいものだろう。
日南海岸案内
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このWEBページの本文内容は2022年6月に改稿しました。